夏の記憶を思い起こそうとという提案は、ちょっと特別な経験の中の楽しかった思い出にアクセスするため。
時空を旅して、思い出の中の「幸福感」を思い起こし、今味わってみる、ということは、日々の生活の中で、ポジティブな感情をしっかり感じていくことの練習にもなります。
*****
私は、東京で育ちましたが、両親は広島出身でしたので、小学生の頃は、毎年夏休みに、両親の故郷へ行っていました。
子供の頃の夏のイメージは、いつも泊まっていた母方の祖父母の家と庭、そして畑です。
私は、母方の祖父が大好きでした。
初孫の私をとても可愛がってくれた祖父。
20年以上前に私が大学生の頃亡くなりました。
祖父は、電機メーカーに勤める傍ら、畑をやっていたのですが、
私の夏の幸せな記憶、NO.1は、祖父が畑で作っていた黄色いスイカを、その場で割って食べたこと。
真夏の暑い日差しの中、畑にコオロギがいっぱいいました。
妹と一緒に、跳ね回るコオロギにキャーキャー言いながら、スイカにかぶりつきました。
その時の黄色いスイカ、最高に美味しかったな…。
・・・・黄色いスイカは「おじいちゃんの愛」だったんですね。
思い出すと、懐かしさで、胸がジーンと温かくなってきました。
*****
思い出すときには、視覚のみならず、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という、いわゆる五感の感覚を活用して感じてみるのがとても効果的なようです。
上記の私の広島の夏の記憶だったら・・・
*祖父母の家や、畑のにおい…
*妹と、はしゃぎまわっている映像…
*黄色いスイカの優しい甘い味…
*耳にまとわりつくくらいに騒々しい蝉の声…
などなど・・・
とてもリアルに思い出せます。
もしかしたら子供の頃の方が、五感をもっと駆使して色々な体験を味わっていたのかもしれませんね。
だからこそ、五感で覚えていて、今もリアルに感じられるのではないか、と思います・・・。
昔の記憶から幸福感を味わってみる体験は、昨日も書いたように、
ポジティブな感情へのセンサーが細やかになっていくというメリットもありますが、
「今この瞬間をしっかり感じる」ことの大切さを、改めて認識できる機会にもなります。
皆さんもぜひ行ってみてくださいね~☆☆☆