前回(天職物語② フランスにて。占いとの出会い。)でお話しした通り、私が最初に出会った占いは、中国四柱推命でした。
フランスで、友人を通して中国人の先生に出会い、占ってもらった事が初体験となりました。
四柱推命は中国古代から伝わる占いの技法。
興味を持った私は、その後、その先生Sさんの教科書で中国四柱推命を勉強し、しばらくの間、家族、そして友人知人の生年月日を聞き出しては、占っていました。
その教科書に書いてある通りに、持って生まれた「宿命」、そして、人生のバイオリズム、「好運期」、「不運期」などを、そのまま説明し伝える、というやり方を繰り返し行っていたわけです。
さて、最初のうちは、家族や友人同士で、持って生まれた星によって出される性格や適性や、恋愛運や結婚運などについて、会話のやりとりをするのが単純に面白かったのですね。
実は、先生Sさんの「あなたは占い師になれますよ。」という一言に刺激され、「おお、そうか!」と思って、せっせとやっていた、という背景もあります。
しかしどこか、「心の深い納得感」が得られずに、私が四柱推命を“仕事”とするまでには至りませんでした。
私にはもっと「自分自身」を深めることによって、「人間」や「心」について学ぶ必要があったようです。
「運」や「運命」についても。
そのような事について、考えを巡らすきっかけを与えてくれた、四柱推命との出会いに感謝しつつ、私の占いへの道は、次の章へと委(ゆだ)ねられていきました。
7年の海外生活を経て日本に帰国した私は、人生にもがいていました。
2002年頃の話です。
そして、たまたま入った都内のカフェで、私は「直感のタロット」というタロット・リーディングを行っている人に出会いました。
今でも覚えていますが、その紹介の紙面にこう書いてあったのです。
「人生を自分でクリエイトするためのツール(としてのタロット)」
“自分でクリエイトする”、ということは、占い(あるいは占いによる解釈)が人生を決めるのではない、ということ。
この「自分でクリエイトする」という表現が私にはとても新鮮に響きました。
中国四柱推命の本では、「運」や「運命」は先天的に決まっている「宿命」のようなものである、という風に書かれていました。
「宿命で決められているのなら、今人間が生きて、やれることは限られているのかなあ?」というのが私の一つの疑問だったのです。
さて、意を決して(ちょっと大げさ)、私はそのリーディングのセッションを申し込みました。
続きはまた次回。
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☆ほしのめぐみ☆