私が、自分の感情をしっかり見つめるために、今とても有効だと感じている方法は、感情チェックリスト。
「今この時」感じているのは何の感情なのかを、チェックして、書き込むシートだ。
これは、最近読んだ本『女性のためのセルフ・エスティーム』(ステファニー・W・ディロン博士&M.クリスティナ・ベンソン医学博士著)に載っていた方法だ。
40種類くらいの感情――「不安」「怒り」「失望」「悲しみ」「喜び」「リラックス」「寂しさ」「退屈」「心配」「嬉しい」等々、のリストに、その日に感じた感情を、1~10の強さで評価して、書き込む作業を行っている。
この本によると、「感情と付き合う第一歩は、その名前を明らかにする事だ」と言う。
そして、「感情の名前を正確に把握出来たら、その感情の影響力はかなり失われる」とも書かれている。
例えば、全く他の事でイライラしているのに、そのまま対処せずにいる事で、気づかぬうちに家族や身近な人に八つ当たりしてしまったり。
または、落ち込んでいる時に、自分でも気づかずに、暴飲暴食に走ったり、余計な買い物をしてしまったり。
こういう事は誰にでも、経験があるのではないだろうか。
そして、感情に我を忘れ、突き動かされてしまうと、後でその言動や行動に対して、自己嫌悪することも少なくないだろう。
さて、感じている感情が何なのか、明らかにするリストを数週間続けてみて実感した事は、
毎日毎日様々な出来事が起こり、朝昼晩、本当に様々な感情を自分が感じている、という事。
自分の感情の豊かさとそのバリエーションに、驚いた。
例えば、ある日は、朝は「安らか」な気持ちだったのに、昼は「怒り」、夕方は「落ち込み」を感じている。
また別の日には、朝は「ワクワクした気持ち」だったたのに、昼は、「不安」、夕方は「落ち着き」を感じている。
感情に対する、「良い、悪い」の判断(ジャッジ)は持ち込まない。
そして、今どんな気持ちでいるのか知り、受け入れる事。
これが、感情によって突き動かされ、自分や人を傷つける行動を事前に防ぐのにも有効だ。
感情をその都度受け入れていくと、自分に対して、それぞれの状況の中で「よくやっているな」「良く頑張っているな」という気持ちになって来る。
つまり、この本でいうところのセルフ・エスティーム(自分を大切に思う気持ち)が高まって来る、という事なのだと思う。
そう、自分の感情を見て、受け入れ、尊重するのは、自分への愛なのだ。
次回も、感情について、付き合う方法、対処法など書いていきたいと思う。
☆ほしのめぐみ☆