プラハの見どころはたくさんある。
建築の宝庫とされているだけあって、様々な時代や、様式の建築物。
ティーン教会 ↓
プラハ城 ↓
チェコ出身の画家ミュシャの美術館で、“たまたま”見つけた2014年のカレンダー。
Zodiac(黄道十二宮)というタイトルが書かれている。
12星座の記号が描かれているのが見えるだろうか。美しい女性の横顔も印象的。
そして音楽を愛する街という事だけあって、街中の広場等でもミュージシャンが演奏している場面によく遭遇した。
今回は、私の娘にとって初めてのヨーロッパ旅行。
フランスで生まれた彼女なのだが、一歳前に日本に帰国したので、本人の表面意識の記憶は残っていない。(本人談)
その彼女にとって一番印象に残ったもの・・・それは大聖堂だ。
迫力ある聖ヴィート大聖堂の正面入り口 ↓
中は美しいステンドグラスの装飾が素晴らしい。↓
天井の高さが34m、幅60m、奥行き124mという大空間。
私の娘(8歳)にとっては、身長の約30倍位の高さの天井だ。そのような高い天井の建物に入ったことも初めてだろう。
そして、ガイドブックに書いてある説明をかいつまんで伝えると、質問の大攻撃が始まった。
「教会って何?」「教会では何をするの?」「日本にも教会はあるの?」
「宗教って何?」「キリスト教って何?」
「キリストって誰?」「もう死んじゃった人なの?」「どうして磔(はりつけ)にされたの?」
質問に一つ答えると瞬く間に、またそこから質問が生まれてくる。
知識を総動員して振り絞り、小学2年生でもわかるような易しい言葉や表現を探しながら説明する。
一つ二つならいいのだが、彼女の延々と続く質問にずっと答えるのは、なかなか骨が折れる・・・というか気力が要る事だ。
そして、「人はどうして戦争をするの?」とか「神様はいるの?」など奥が深い質問には、簡単に答えられないし、簡単に答えたくない、という気持ちもある。
こういう内容の質問に対しては簡単に答えをもらって、それをただ頭に刷り込む、というのではなく・・・これから自分の目で色々なものを見て、観察し、様々な物事を通じて、自分で答えを模索していく、という体験をして欲しい、と願っている。
そして、こういう時、私には奥の一手があるのだ。
それは、その質問を思いついたこと自体を「素晴らしい!」とほめること。
「○○ちゃんは、すごいね! こんな鋭い質問を思いついて。感心するよ。これから一緒に考えてみようね。」と言うと、やはり嬉しそう。
もちろん本当に素晴らしいことだ。質問を次々に思い付く、ということは。
観察力が鋭く、感受性が豊かだ、という証だ。
(これは、娘に限らず、すべての子供たちに当てはまることだろう。)
そして、興味や好奇心を持つ、という事が、知性を活性化し、伸ばしていくのだと思う。
今回のプラハへの旅が、彼女の好奇心の源を刺激した事が、私にとって嬉しい思い出となった。